どうも、kabu40です。
40才、株始めました。の投稿を見に来てくださりありがとうございます。
本日のお題目はこちら!「株価の決まり方(売買方式 その1・板寄せ方式)」です。
売買方式(板寄せ方式)
株価決定の具体的なプロセスはどのようになっているのでしょうか。
売買取引開始前後で異なる方式が採用されています。まずは開始前に行われる「板寄せ方式」について学習していきましょう。
板寄せ・板寄せ方式
板寄せ(方式)とは、証券取引所の売買開始時までの注文をまとめ、最適株価(単一の約定値段)を算出し「始値」を決定する方法です。取引所では午前8時から午前9時の間、売買取引は行わずに注文の受付けのみを行っています。そして、受付けを行った売り・買い注文の指値を気配値(けはいね)と言いますが、この気配値と成行の売買注文状況を集約して並べたものを「板」と呼びます。対象銘柄の値段ごとの売買注文数量、つまり「何円」で「何株」買いたい(売りたい)のかが分かります。
では下記図に沿って最適株価・始値の決定までの過程を見ていきましょう。結論ですがこちらの場合、始値は「1,000円」となります。
目次
STEP1.売買注文を板にまとめる
STEP2.成行の売り・買い注文(呼値)を対等させる
STEP3.売呼値の最安値と買呼値の最高値を対等させる(価格優先の原則)
STEP4.売呼値の次の最安値と買呼値の次の最高値を対等させる(価格優先の原則)
STEP5.約定と始値の決定
STEP1.売買注文を板にまとめる
売り注文、買い注文が交錯している状態です。
STEP2.成行の売り・買い注文(呼値)を対等させる
成行の売呼値6(A:2+B:4)と買呼値4(C:1+D:3)を対当させます。売り注文の方が量が多く、売呼値2が差分として残りますのでそれを売呼値の再安価の行に追加します。
STEP3.売呼値の最安値と買呼値の最高値を対等させる(価格優先の原則)
売呼値6(成行残り:2+E:4)と買呼値1(G:1)を対当させます。売り注文の方が量が多く、売呼値5が差分として残りますのでそれを売呼値の次の再安価の行に追加します
STEP4.売呼値の次の最安値と買呼値の次の最高値を対等させる(価格優先の原則)
売呼値7(998残り:5+F:2)と買呼値7(H:5+I:2)を対当させます。売呼値と買呼値が700株同士で合致します。
STEP5.約定と始値の決定
売呼値3(J:1+K:1+L:1)と買呼値10(M4+N:3+O:2+P:1)を対当させます。ただし、売呼値3と買呼値7では株数が合致しません。この様な場合はいずれか一方の呼値の全てが対当されることで取引成立となります。この時、買呼値の数量が多い順に対当されていくため、M、N、Oが1単元ずつ対当され、取引成立となります。Pは始値での約定はなく、M、N、Oは約定したもの希望数量には届いていない状態となります。
上記をもって始値は1,000円に決定され、その値段で計15単元(1,500株)の売買契約が締結されることになります。
まとめ
板寄せ方式による売買契約終了後は以下の状態になります。
【状態1】
成行の売り注文と買い注文すべてが約定している
【状態2】
約定値段より高い買い注文(上図1,001円以上)と、約定値段より低い売り注文(上図999円以下)がすべて約定している
【状態3】
約定値段において、売り注文または買い注文のいずれか一方すべてについて約定している